矛盾点の解消

この整体を提供できるようになるまで

いま整体いっせいで提供している施術は、私がこの業界に入ってから「納得のいったこと」「再現性の有ること」「安全であること」を積み上げてきたものです。

初めの頃は人の体に触れた経験もないので、教科書や先生、先輩方のいうことが全てでした。

「教科書や先人の言うことは全て正しい。間違いが無い！」

そう信じて人の体に関わり始めました。

でも違った。
結論から言えば「疑問点があまりにも多い。」と感じました。
納得のいかないことだらけでした。

本当にいまTVや雑誌で、毎日何かしらの健康情報が発信されているけれど、その健康法を活用して調子の良くなった人が一体どれくらいいるんだろう？ホンマに疑問です。

これは一例ですが、腰痛で悩まれているクライアントさんが来院されました。

いっせいに来る前は病院に行って、MRI検査を行い「腰のヘルニア」による腰痛だと診断されていました。

腰のヘルニアとは、腰の骨（腰椎）と骨との間にある椎間板というクッションが押しつぶされている状態を指します。

椎間板が何かしらの原因で押しつぶされ、押しつぶされた所が神経や組織を刺激し、痛みが出ている。
・・・そういうロジックです。

病院のアプローチとしては「しばらく様子を見て、それでも痛みが治まらないようなら、手術をして椎間板の出ている所を切りましょう」とのこと。

「様子を見ましょう」とはいっても、痛いし、本当にそれしかアプローチの方法が無いのか？ということで来院されました。

整体的な見立てでも体にいびつなところがあり、見立てに基づきアプローチを行った所、その日から腰痛は日に日にラクになっていきました。

施術直後に椅子から立ち上がる時の痛みがなくなり、ストレスなく立ち上がれるようになっていました。

じゃあこの一回の施術によって、飛び出していた椎間板のヘルニアの状況がどれだけ変わったのか？

これはMRIを取ったわけでは無いので推測ですが、おそらくヘルニアの状況は変化していないと思います。（仮に一回の整体でヘルニアの出っ張っている所が解消されたなら、それはそれで驚きです。）

でも症状は変わった。

・・・ということは「腰のヘルニアがこの腰痛の原因じゃなかった」と思うわけです。
腰のヘルニアは有るけれど、痛みが出ているのはその影響じゃない。ということです。

こんな事例はたくさんあります。

肩こり一つとってもそうです。
「筋肉がカチカチに固まっている」
「血の巡りが悪くなっている」

それを解消するために揉んだり、温めたり・・・。

それで楽になっている人もいるが、そうでない人もいる。
この違いはナゼ？

人の体は全て個人差は有るが、個人差というレベルで納得するにはあまりにも大雑把すぎて疑問が残ります。

効果が出ていないということは、原因が解消していないワケで・・・ずっと「ナゼ」「ナゼ」「ナゼ」と自問し、仮説を立て、人の体に向き合ってきました。

驚くほどの数と時間を掛け、クライアントさんに接し、教科書どおりのアプローチで上手くいかなかった時は、仮説を立てアプローチしていきました。

そしていま、整体いっせいで自信を持って提供出来る施術にまで、ブラッシュアップすることが出来ました。

私たち体をケアする者も当然ですが、施術を受けるクライアントさんにも、一般常識的な考えを鵜呑みにしないで欲しいです。

これは手術をしないといけないと言っているけど、本当にそうなのか？
TV番組で、どこかの大学教授やプロスポーツ選手をよく診ているドクターが「こうだ！」と言ってたけど、本当にそうなのか？

ヒトの体には、旺盛な気力があれば、驚くほどプラスの作用が生まれます。
反対に失望したり、落ち込んだりすると、気力が萎え、治るものも治らなくなる現象があります。

改善しにくい症状で悩まれている人なら特に、常に体が良くなる可能性を見失わないでいて欲しいです。

私の言うこともそうですが、偉い先生、TVや書籍で言われていることが、あなたに当てはまらない場合も多くありますから。