節とズレ

バランス

おはようございます。金澤一声です。

昨日は「節分」、今日は「立春」、暦の上では春とのこと。

正月からはや一ヶ月、あっという間で色んな節目を迎えましたね。


カラダで節目といえば「関節」にあたると思うんで、今日は関節の話。

関節は基本的に骨と骨とがくっついている所で、運動の中心点。

公園にある遊具「シーソー」でいうと、支点の部分です。

支点が真ん中にある時には、両端の同じ位置に同じ体重の人間がまたがると、釣り合って水平状態で落ち着きます。

だから気持ちよく上がったり下がったり出来て、そこがシーソーの面白い所。(釣り合った状態じゃないと、動かなくなったり、しんどいだけで何も面白くない。)
でも、少しでも支点をずらしてしまうと、どちらかが下がって水平状態じゃなくなります。

こんな感じでシーソーのバランスは、ほんの少し支点がズレるだけで変わります。

関節のバランスも同じで、支点がほんの少し変化するだけで筋肉や関節自体に掛かる負担が変化します。

先に言ったように関節は、カラダを動かす時の支点。

関節は「動く部分」なので、骨と骨とはキッチキチに詰まってくっついてはいません。だいたい「遊び」を持ってます。

この遊びのあることが災いして、本来収まっている所とはほんの少しだけズレた所で収まる時があるんですね。

脱臼といわれる様な大きなズレだとよくわかるんだけど、レントゲンを撮ってみてもなかなかわからないような微小なズレ。距離でいうと1ミリから数ミリのそんなズレ。

この微小なズレ・・・「支点の変化」によって、骨を動かす筋肉には必要以上に負担がかかり、支点となっている関節そのものにも負担がかかるようになっていきます。

そんな負担のかかった状態で体を動かし続けると、少しくらいじゃどうってこと無いんですが・・・

塵も積もれば山となる。

雨垂れ石を穿つ。

使い方としてはオカシイかもしれませんが、諺の通りで、カラダに大きな変化となって現れます。

筋肉は左右で発達具合が変わったりして、負担の掛かってる筋肉が痛みを出したり、関節は軟骨が傷付き削れ、骨は変形し、正常な関節運動ができなくなり、からだの色んな部分で不都合が生まれてきます。
まぁ骨の変形までいくには、一年以上の時間は掛かると思いますが・・・

そんな感じで、支点のズレは体の大きな問題につながっていきます。
関節の小さなズレ自体は特別なものじゃなく、日常茶飯事で起こっています。

大きな問題となっていかないのは、ほとんどが勝手に元の正常な位置に収まっていくからです。

自力で収まるんです。・・・「調子の良いとき」なら!
そう!問題になるのは体の調子が悪い時に起こったズレ。

これは自力じゃなかなか戻ってくれない。(自分以外の他からのサポートが必要)
そして長時間が経過して、不都合な状態になる。

これが関節周りの異常の起こり方です。
加齢でカラダにガタがきてるんだ!と思ってる人も多いようですが、人の体はそんなにヤワじゃない。

僕は加齢だけでカラダに不調が来るものとは思ってません。
それよりは「小さな関節のズレ」を放置するほうが問題だと考えてます。

なので整体師の自分としては、そこを整えていくこと。

これが大事な仕事の一つだと思ってます。

 

issei

issei

「変態・爽やか・クソ親父」三拍子揃った整体師の一声(いっせい) 1971年3月大阪生まれ 2021年で整体歴は25年目 大阪府堺市西区「整体いっせい」院長

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