恐怖、ゆるめ過ぎ!(最終章)

バランス

こんにちは金澤一声(かなざわ いっせい)です。

筋肉が柔らかくなっていても、肩こりがひどい場合や、腰痛のひどい場合がある。
それは何でか?
それに対しての答えは、それから3年ほど経った頃「整体」というものに出会ってやっと納得いくものとなりました。

これからはちょっと専門的な話になるのでご容赦下さい。

「皮膚や筋肉で大切なのは弾力性のある状態である」

そこで一番に教えてもらった概念です。
「皮膚や筋肉には弾力性のある”弛緩”の状態と、弾力性の無い”弛緩”の状態がある。」
「皮膚や筋肉には弾力性のある”緊張”の状態と、弾力性の無い”緊張”の状態がある。」

そして「正常な皮膚や筋肉は、緊張でも弛緩でも無い弾力性のある状態である。」

つまり5つの状態があるんだよ。

ということでした。

その時は「ふーん、そうなんや・・・」くらいの感じでしか理解できてなかったけど「5つの状態」という意識を持ちながら、人の体を触り始めると「あー!これが、弾力性のある緊張かー」とかいろいろ感じることが出来るようになった。
この5つの状態は残念ながら、いまの医療機器や検査機器では判別できないだろう。

人の手の感覚、職人的な感覚で理解できるようなものだと思う。(だから始めの頃の自分には分からなかったし、感覚の鈍い者からすれば整体は意味不明な、医学的根拠のない信頼性のないものだと一蹴されてしまう原因になってるんだろう。)

5つの状態・・・

その状態によって、患者さんが訴えている症状や、痛みの出方、カラダの回復の仕方が違うことも分かってきた。
調子の良い状態から並べるなら以下の順になる。

・ベストな状態は緊張も弛緩もない弾力性のある状態。この状態になると症状は出ない。

・弾力性のある緊張の状態だと、症状は取れやすく、調子の良い状態になるまでそんなに時間はかからない。

・弾力性のある弛緩の状態も、症状は取れやすい。ただし弾力性のある緊張よりは、症状が回復するまで少し時間がかかる。

・弾力性のない緊張は症状もキツいし、治るまでそれなりの時間を要する。しかしいったん治り始めると、あとは順調に回復していく。
そして最悪なのが

・弾力性のない弛緩の状態。これは症状も酷く、カラダの色んなところが悲鳴を上げだすので、もう何がなんだか分からない状況になることも多々あり。回復にもかなりの時間を必要とする状態。

かなりマニアックな話をしたけど、多くの人は「緩ませる」というところばかりに視点が行ってて、弾力性という視点を持っていない。

「とにかく緩ませればいいんでしょ!」くらいに思っている。

その結果緩ませすぎて、最悪のコンディション「弾力性のない弛緩の状態」を作り出してしまう。

弾力性のない弛緩の状態を作り出すのはカンタン。
・カラダのメンテナンスをせずに放置する。
・強いマッサージをやり続ける。
・筋弛緩剤など、クスリで弛緩させる。
こういうアプローチをしていけば、ほどなく体の弾力性は失われる。

居ても立ってもいられない痛みに襲われるのも、弾力性のない弛緩の状態によく現れるが、この時の痛みは鎮痛剤の効かない場合が多い。

どうしようも出来ない痛みに襲われながら、どうすることも出来ず、痛みの恐怖の怯えながら日々を過ごす。
・・・これがゆるめ過ぎの行き着くところ。

さんざん怖いこと言ったけど、対処法はちゃんとあります。(作り方の逆をすればいい)

・こまめに体のメンテナンスをする。(体に起こる小さな異変を無視しない。)
・体の生理的限界を超えた強い力でマッサージしない。(想像よりかなり弱い力で、体に良い変化は起こるし、反対にちょっと強すぎるだけで組織は傷つきます。)
・薬などで症状をごまかさない。(一般に薬は出てきた症状を抑えるためのもの。肝心なのはなんでそんな症状が出てきたのか?という原因の部分に対処していくこと。)

これくらいの事を守ってくれるだけで、相当カラダを良い状態に維持できるし「ゆるめ過ぎ」による、悲惨な状態を回避していくことが出来ます。
ただ再三言うけど一旦緩み過ぎで症状が出た場合は、治るまでそれなりの時間が掛かることは頭に入れておいて下さい。

そうならないよう気をつけることは・・・全てはバンランス。常の心がけでございます。imgres

 

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issei

「変態・爽やか・クソ親父」三拍子揃った整体師の一声(いっせい) 1971年3月大阪生まれ 2021年で整体歴は25年目 大阪府堺市西区「整体いっせい」院長

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