恐怖、ゆるめ過ぎ!(その2)

腰痛

こんばんは、金澤一声です。
前回は血管や筋肉、関節構成物、知識も含めて「弾力性のある状態」が、体にとって良い状態。そんな話をしました。

弾力性があるかないか?ってメチャクチャ大切です。
ホンマに大切です。
何よりも大切です。

大事なので繰り返しました。
僕が弾力性に気付いたエピソードを・・・

いまから22年前、整骨院で勤め始めた時、まだ僕は整体に出会っていませんでした。

治療法として頭の中にあったのは「痛みや凝りを感じてる所は、筋肉が硬くなってるから、そこを揉みほぐせば良くなる」といった考え。

そして強い力で揉めば揉むほど、筋肉が柔らかくなり症状は消える!と信じていました。
知識も経験も手先の感覚も全くなってなかった23歳の自分。
ライセンスだけ持った、素人に毛が生えたような状態でした。

「肩こりが酷くてー」とやってくる患者さんには、とにかく肩をマッサージして・・・「腰が痛い」と言ってきたら腰をマッサージして・・・を朝から晩まで繰り返してました。

どういう筋肉の状態が硬いのか?柔らかいのか?全く分かりませんでしたが、数ヶ月もそんな事をしているうちにある気付きがありました。

ひどい肩こりを訴える人の中には、筋肉に硬さが全く無く、むしろ柔らかいと思える人もいる。
不思議でした。

「筋肉が硬い」イコール「肩こり」のイメージがあったので、全く理解できませんでした。

あまりに解せなかったので、そのとき仕えていた先生に聞いてみました。

すると「肩こりを治せるようになったら、治療家として一生食べていける。それほど肩こりの治療は奥深く難しいものなんだ!」といわれただけで、明確な答えはいただけませんでした。

そんなある日、ギックリ腰の患者さんがやって来て、僕はとことん腰を揉みまくりました。

ギャ~!と悶絶する患者さん。
だけど、腰の筋肉を緩めるのがギックリ腰の治療だと思っていたから、手を緩めること無く揉みまくりました。
数分後・・・「ん。何か来た時より楽な感じがする」と言ってその患者さんは整骨院から去っていきました。
「フフン!」得意気に腕組みし、「オレってやるなぁ」なんて自画自賛な自分。
そして翌日、「症状が酷いから必ず明日来てくださいね」って言っていたのに、その人は来ませんでした。

三週間ほど経って、その方がお見えになりました。

「あれからどうしてたんですか?心配してたんですよ。」って聞いてみたんです。すると・・・

「あの後から痛みが酷くなり、翌日には動くことすら出来ない状態になって、救急車を呼んで病院に行きました。動けないから即入院となり二週間ほど入院してたんです」と。
え?
あの時カラダ良くなって帰っていったん違うの?
腰の筋肉も柔らかくなってたやん。(あくまでその時の自分が感じてた感覚です。いまだから分かる話ですが、柔らかく感じていたのは、力を込めて揉んだものだから、そこが炎症を起こし「腫れて」きてたからですね。)
思った結果が出せなくてショックもあったし、何より「硬さ」が変化しても症状が無くなるどころか、酷くなったことに疑問が湧いてきました。

そこでまた仕えている先生に聞いてみたんですが「肩こりと同じで腰痛も治せるようになったら、治療家として一生食べていける。それほど腰痛治療は奥深く難しいものなんだ!」と同じような回答で、結局良くわからないまま時間が過ぎていきました。

その後3人ほどギックリ腰の患者さんを診る事があり、全員に同じようなアプローチをしましたが、ことごとく「悪化」という結果に・・・。

同じように病院送りになった人もいたし・・・ちょっとヤバ過ぎてここには書けないような事態になった人もいました。

とにかくギックリ腰の時は、腰を揉むとロクでもない結果になる。じゃあどうすれば良いんだろ?

 

長くなってきたので今日はこの辺りで

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「変態・爽やか・クソ親父」三拍子揃った整体師の一声(いっせい) 1971年3月大阪生まれ 2021年で整体歴は25年目 大阪府堺市西区「整体いっせい」院長

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