カラダは順序正しく傷めつけるもの

こんばんは。金澤一声です。

クライアントからの質問にはいくつかのパターンがあります。

その中で多いものに「どうやったら、もうカラダを歪ませないで済むんですか?」というのがあるんですが、ワタシの回答は「無理!」で終わり。

いや。気持ちは分かるんです。

体がゆがむ度に、整体を受けたりする時間もお金も出したくないし、面倒くさいし、どうにかして、何のケアもすること無く体を使い続けることはできないだろうか?

僕も同じ気持ちを持ってますから。

それが出来れば一番ベターなわけで、僕もいろいろ考えてみたんですが・・・残念ながら今のところまだそれをお伝えできる段階には来ていません。

生きてる限りカラダを歪ませずに生き抜くということは恐らく不可能だし、セルフケアとして自分の力でどうにか歪んだカラダを整えようとしても、その術を身につけるまでに多くの人は寿命が来てしまうと思うので現実的じゃない。

だから「歪んだら整体で整える」という事をルーティン化して過ごしてもらうのが、現実的な話だと思い、整体をしています。

しかし整体が必要になる前には、みんなそれぞれ自己調整力を持ってるので、少々の歪みなら自分の力で整えて調子を取り戻しているんです。

ただ、自己調整力で対処できる限界を超えた時に、自力では戻し難い歪みが発生します。

結局、自分でどうにもできない歪みというのは、多くの場合負担を「掛け過ぎた」結果起こってるんです。
ほんのちょびっとだけ「度」を越しちゃったんですね。

体を大事にし過ぎると、歪むのが怖くなり、過剰なまでに「何もしない」と決心する人がいます。

整体をした後「せっかく体が整ったんだからもう何もしない!」なんて極端な事を考え、実行しちゃうんですね。

しかしこれも意味がなくて・・・体は何もしなくても「歪む」んです。
結局どうやっても「歪む」以外の選択肢はありません。

じゃあ「どうしても歪むんだったら、体を使うだけ損だから、何もしないを選択します!」

今の御時世だとそんな考えの人が出てきても不思議じゃないんですが、何か体を使いながら歪むのと、何もして無くて歪んだ体では「歪みの質」と「カラダの質」が変わってきます。

カラダの整い易い方と、整い難い方があるんです。

どちらが整いやすいかというと、体を使って歪んだ人のほうが整い易い。

何もせず歪みが出てきた人は、歪みが取れ難い。

そんな傾向があります。(もちろん歪みを放置していた期間が長くなれば、カラダを使って出てきた歪みでも整い難くなります。)

また、カラダの質というのは自己調整力が変わってくるという部分。

適度な負担・・・ようは「傷め付け方」をされたカラダは、それに適応しようと力を付けていくわけです。
これが過度な負担になっちゃうと、先にカラダがパンクしてしまってどうしようもなくなるんですが、順序よく傷めつけていけば、カラダの自己調整力アップに負担というものは役立つようになっています。

なので「動きながら整える」というのが、歪みを最小限に抑えながら過ごしていくためのポイントになります。

人間の体は「動く」様に作られているので、使える部分はとにかく使っていかないといけないようになってるんです。

ズボラかましたいひとは、どっちがおトクか?よく考えてみて下さい。
では。

issei

issei

「変態・爽やか・クソ親父」三拍子揃った整体師の一声(いっせい) 1971年3月大阪生まれ 2021年で整体歴は25年目 大阪府堺市西区「整体いっせい」院長

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