技術の限界

カラダのホントの話し

こんばんは。金澤一声です。
イキナリですが、私「整体」をしています。
一般の人は「”整体の技術”という、何か決まった形があって、それはどこのお店にっても受けられる。」と思っている人も多いでしょう。
実際何軒か、整体院を巡ってもらえるとすぐに分かっていただけると思うんですが、同じような手順で同じような事をしている所って、チェーン店以外はほとんどありません。

そのお店独特の技術が、そこでは繰り広げられているはずです。

 

正直な所、体を整えるワザ・・・整体の技術っていうのはいくらでもあります。

 

そのお店の整体師がどんな事を学びやって来たのか?

アナタの体のコンディションは?

 

などなどを吟味しながら、その時ベストな方法で整体を提供してくれているはずです。

 

そんな整体の技術ですが、いくらでも方法があるとは言え、全くのゼロから整体の技を見つけ、提供しているような整体師もほとんどいません。
始めは何らかの形で習ったり、学んだりしたものを取り入れ、身につけた上で整体を施しています。
つまり「基本形」があるんです。

 

技の熟練度から言えば、そんな基本形を伝えている人の方が優れているといえますが、施術効果はそれと一致しません。

仮に受講した人間が、技を教えている人と寸分違わず技をマスターし、クライアントに施しても、クライアントの体に起こる反応は変わります。

 

教える側か?教えてもらった側か?どちらに素晴らしい効果が出るのかは、クライアントの体の反応で判断すれば一目瞭然なんですが、教えている側に優れた結果が出るわけじゃないんです。
人形や死んでる人間相手に整体の技を施すなら、きっと熟練度の勝っている方がいつも体をうまく整えていくと思います。

 

しかし生きてる人間にはそうはいかない。

技という目に見える形を超越したエッセンスが、実際の整体の場では作用するからです。
そして恐ろしいほどに、この目に見えない部分は整体を受けるクライアントの体に影響を及ぼします。
ここに目に見える技の限界があります。
人の感覚はとても正直で敏感。
口じゃいくら嘘をつけても、体に出る反応は無意識に出るので嘘は通用しません。

施術者に触れられた瞬間、いや実際に触られる前から「良い」か「悪いか」が分かってしまうんです。

技以外の部分は・・・それほどの効果を持っています。

 
僕は整体のポイントを「加減」と「相性」なんて表現しています。
この「相性」にあたる部分ですね。

だから、いくら世間の評判が良くっても、アナタが実際行ってみて違和感を覚えるような所だったら「アナタにとって良い所じゃない」んです。

 

空気は目には見えないけれど確かに存在する。

 

こういう部分は、どんな職人の世界でも同じやないかなぁ。

そう思います。
では

issei

issei

「変態・爽やか・クソ親父」三拍子揃った整体師の一声(いっせい) 1971年3月大阪生まれ 2021年で整体歴は25年目 大阪府堺市西区「整体いっせい」院長

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